(交換方法) アウター側だけを分解して行う方法です。

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今回のレポート車両は
車名:日産 ブルーバード
初度登録年月:平成5年3月
型式:EU13
走行距離:66700q

まず車をリフトアップしてタイヤを外します、ハンドルを外側に切ってやると上記画像のように見えます。

パックリとブーツが割れて周辺やホイールの裏側にブーツ内に有ったグリースが飛び散っています。

このまま放っておくと、グリースが無くなりゴミやほこり、小石などを拾い異音の原因になります。

それでは交換作業に入ります。
まず図1にあるブレーキディスクの中心にロックワッシャーが割れピンで止められています。
この割れピンを外してロックワッシャーを外します図2、すると中に少し大きめのナットが有るのでこれを工具で緩め外します図3。

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次に裏側ドライブシャフト下のロアーアームに付いているボールジョイントのナット図4赤色矢印をやはり割れピンを抜いてスパナやモンキーレンチなどで外します。
ボールジョイントはテーパー状のシャフトで、ナックルに下から差し込まれる形になっていて、ナックルに硬く取り付けられています。
ボールジョイントをナックルから抜く時には、ハンマーなどで軽くナックルの付け根(ボールジョイントのシャフトが刺さっているところ)図4黄色矢印を叩き、衝撃を与えながらバールなどでロアーアームをしたに下げるようにしながら抜きます(ちょっと表現が難しいです)。
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赤色矢印=ナット
黄色矢印=ナックル
ボールジョイントがナックルから外れたら、ドライブシャフトをハブから抜きます。
通常は下の図のように手でも抜けるのですが、時々固着している場合が有りプラスチックハンマーなどで叩かないと抜けない事も有ります。

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ドライブシャフトがハブから外れたら次にドライブシャフトのアウター側等速ジョイント(以降ジョイント)だけをシャフトから外します。
この時は特種工具を使用しないと図14アウター側ジョイントだけを外す事が出来ません。
本来はアウタージョイントだけ外さずにシャフトAssyで外し、インナー側ジョイントを分解してアウター側のブーツを交換するのですが、この特種工具が有るとアウター側だけの交換が出来るので、最近ではアウターのみを分解してブーツを交換します。
アウタージョイントが外せない時には従来通りミッションに差し込まれているシャフトのインナージョイントからドライブシャフトとAssyをそっくり外しブーツ交換作業をします。

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アウタージョイントを分解した状態です図16。
今回の場合まだ切れてから余り時間が経っていないようでグリースは酷く汚れていますがブーツ内にはゴミなどは入っていませんでした、。図17

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次に切れている古いブーツを、ブーツバンドを外して取ります図18.19、そしてセンターシャフトに残っている古いグリースや汚れをきれいに取り除きます。図20.21

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ジョイント本体の方は、見えない異物などが古いグリースに混入しているとまずいので、灯油で洗い流します。(私の場合)図23.
そして灯油で洗ったままだと新しいグリースを注入した時に灯油で分解されてしまいますので水できれいに洗い流します。
水で洗い流した後素早くエアーブローして水分を完全除去します、濡れたまま放置するとすぐに錆び始めますので注意して下さい、洗浄する時はパーツクリーナーなどでも構いませんが、グリースはなかなか落ちないので大量に消費してしまいます、灯油が調達出来るので有れば私の方法が良い と思います。

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下の画像の左2つが古い切れているブーツ、一番右が新品ブーツです、今回は社外のブーツを使用しました。

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組付けです。

今回のアウタージョイントだけを外して行うブーツ交換の場合、ブーツセンターシャフト側の方が細くなっているので 先にセンターシャフトにブーツをはめておきます図27。
そしてシャフトの先端付近に有るC型のリングにキズや歪み等が無いか確認しておきます図29。
純正ブーツセットを使用する場合はこのC型リングも同胞されてきますが、取り付ける時に広げないと取り付られず、広げてしまうと窄められないので厄介です、キズや損傷が無い場合はそのまま再使用した方が良いと思います。

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次に、洗浄したジョイント内に等速ジョイント用グリースを注入します、この時細部までグリースが行き渡る様にボールやインナーハウジングを動かしながらグリースを注入します。

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グリースをジョイントに注入したらシャフトにジョイントを組み付けます。
この時にシャフト先端付近のC型リングにグリースを少量塗り付けシャフトがリングの中心になるようにします。
図29でも解るようにシャフトにはスプラインが切ってあります、シャフト先端より約1センチ程度内側にC型リングが取り付けてありますがこれはシャフトがジョイントから抜けないようにするためのロックになっていますが、シャフトにジョイントを差し込む時にスプラインに上手くはまるように導くためにもなっています。
Cリングがロック機構になっていると言う事は差し込む時にも抵抗になると言う事です、スプラインの先端は斜めにカットされていてジョイントを差し込む時にCリングを押し縮めながら入るようになっていますがCリングがずれているとスムーズに入りません、強引に叩き込んだりするとCリングが変形するなど損傷してしまいます。
それを避けるため またスムーズに差し込めるようにするためにC型リングはシャフトに均一になるようにするのです。

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ジョイントが組み付けられたらブーツをジョイントとシャフトの所定の位置にずらしてブーツバンドで留めます。
後は逆順に組み上げていくのですが、注意点としては等速ジョイント(ドライブシャフト)/ボールジョイント(ロアーアーム)共 割れピンが使用されています、取り付ける時もそうですが次回何かの時に外す事を想定して割れピンの入る穴の位置を傷害の無い位置にしておくと良いでしょう。
ドライブシャフトの場合図34の様に、ハブボルトが有るのでボルトとボルトの間に穴が来るようにしますハブにもスプラインが有るので、シャフトの取り付け時に上手く合わせて下さい。

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ドライブシャフトをハブに差し込んだら始めに外した少し大きめのナットを付けて軽く手で締めておきますボールジョイントをはめる時に外れる事が有ります。

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次にロアーアームのボールジョイントをナックルに取り付けます。
この時もロアーアームをバールなどで下に下げてナックルの穴に差し込み、割れピンの穴の位置を割れピンを取り付けやすいようにしてナットを締め付けます。

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そしてドライブシャフト/ボールジョイントのナットをしっかりと締め付け割れピンを取り付けて終了です。
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ドライブシャフトは走行装置の要です、これが破損してしまうと走行出来無いどころか走行中に破損した場合などは大事故に繋がりかねないパーツの1つです。
基本的には簡単な作業ですが、いい加減な点検や組付けを行うととんでもない事になるので、もしご自身やその他の方がこの方法を用いた作業をする場合、自己の責任において確実に作業して下さい。こちらでは一切の責任を負いません。

以下は今回掛かった費用です。尚工賃は事業所毎に若干の差が有りますので、目安として考えて下さい。
また車種により交換も部品代も違いますのでこれが全ての車に当てはまる訳ではありません。

/円

作 業 名  部 品 名 工 賃 数 量 部 品
ドライブシャフト・ダストブーツOUT 片側 取替 11050 1450
等速ジョイント用 グリース 取替   600
ショート・パーツ 使用   1000
廃棄物処理費   500
消 費 税 553   178
合   計 11603 3728
御請求金額 ¥15,331−
ショート・パーツとは、洗浄に使用した灯油/ウエス/割れピンなど作業に付随する消耗品を言います。
廃棄物処理費用はその名の通り、使用済み廃棄パーツ類を指定業者へ委託し、廃棄するための費用です。
如何でしたか?今回の交換作業を読んでみて、この金額が高いか安いかは、貴方の考え次第ですが。
以上、レポートでした。
◆なお、この方法は車種によって難易度が大きく変わりますので、実際ご依頼頂く場合、費用がここに提示してある金額より高額になる場合が御座いますので、ご依頼頂く場合には予めお見積もりをご依頼下さい。

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